シナモンロール日和
しかし何はともあれ、シナモンロールを作るための朝はやってきた。
僕は朝の六時に目覚め、窓のカーテンを開け、それがシナモンロール日和であることを一瞬のうちに確認した。
先月『かもめ食堂』を見てから、ずっと作りたいと思っていたんです。
フィンランド流の、真ん中を指で潰すやつ。
珍しく成功したんです。
お菓子を作ると大抵失敗する僕ですが、「実験と料理は似ている」という先生の言葉を思い出し、今日はレシピの分量を忠実に守りました。
それがよかったんでしょうね。
モチモチで、とても美味しかったです。
今日はそんな日でした。
今までで一番楽しかったです。
僕はつらいことばかり覚えていて楽しいことはすぐに忘れてしまうので、いつも今が一番楽しいと感じています。
ネガティブなのか、ポジティブなのか。